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イギリスEU離脱理由?EUとは。加盟国とルール、関税メリット

イギリスがEU離脱法を成立させ、長年議論されてきた「離脱する/しない」に終止符が打たれました・・・って、そもそもEUって?ヨーロッパの国の集まり…だった?どうしてそんなに離脱したいのかな?と思った方へ!調べてみました!

そもそもEUってなんだっけ?

EUは欧州連合と言います。 European Union ヨーロピアン・ユニオンです。


EUの設立目的

① 長年続いてきたEU加盟国どうしの戦争を避ける
②小さな国が集まって大きな国に対抗する

1993年に設立されました。

令和天皇(当時皇太子)と雅子さまがご結婚された年です。また、映画ジュラシックパークが上映されたりしました。

「雅子様結婚パレード」の画像検索結果


欧州旗。青空に「完璧」と「充実」をあらわす12個の星がヨーロッパ人の「連帯」をあらわして輪になっている。

「EU旗」の画像検索結果

加盟国は?どんな国が入ってるの?


現在28か国ですが、イギリスが抜けたら27か国になります



スイスは加盟していません。軍事力も経済力も高いので、ほかの国と協力しなくても大国に対抗できるという状況のようです。地図で見たらど真ん中ですね…強気。

EUのルール 

EUの中なら・・・


①パスポートなしで移動できる
②どこでも働ける
③どこでも学べる
④関税がない
⑤物がどこでも共通して使える
⑥お金が共通で使える

加盟国内なら一つの国内のように生活できるんですね!いいことばっかりに見えますが・・・

イギリスのEU離脱理由

流入する移民を調整したい


イギリスは失業率の高い国からの移民の受け皿のような状態になっており、国内の意識調査では51.3%の人が「移民に仕事を奪われている」と感じているそうです。

EUの外からくる移民には「何人受け入れる」と制限がかけられるけれど、EU内の人の移動は止められない。

生活する地域に移民が増えて、学校をつくったり、病院を増やしたり。移民も税金を納めているのですが、感覚として「移民が多すぎる!」という意識になっているようです

少子高齢社会の日本でも議論されているところですね。

貿易交渉を独自にやりたい

EUは20以上の国の集まりなので、対外的な交渉に時間がかかります。そして、それぞれの国の言い分を調整した内容で進める必要があります。

イギリスのGDPは世界第5位(EU第2位 1位はドイツ)
EUで協力し合わなくても、世界で戦えると考えているようです。

もめている理由

イギリスの希望は、


関税はフリー(EUのまま)がいいけど、移民は入れたくない。

EU全体からしたら、「いいとこどり」と感じる内容。

でも、関税フリーと移民フリーは分けられない。どっちをとるか、イギリスも迷いますよね。


また、こんな問題もあります。

イギリスの横にアイルランドがあります。アイルランドはイギリスからの激しい独立紛争ののち、独立しました。

「イギリス アイルランドは」の画像検索結果

その際の条件がアイルランドと北アイルランド(イギリス領)の国境は自由に行き来できるというもの。検問もありません。その条件ならイギリスからの独立を認めるというものでした。


アイルランドはEUに加盟しているので、今回、イギリスがEUから離脱すると、その国境の行き来に検問が必要になります。

この矛盾した状態をどうするのか、決められなかったことも問題でした。

でも、とりあえず決めた!

2016年に離脱の是非を問う国民投票までいってから数年間もたっています。ずっともめていて国民全体も疲弊している感じです。

年齢が高い人はEU設立前を知っているので、「離脱したい」若い人は自由に行き来することになれているので「離脱したくない」


自分の置かれた状況によっても各個人で「離脱賛成/反対」がまちまちで争いに発展することもあるそうです。

実際、もう数十年間EUに加盟しているのですから、離脱したらどういった現象が起こるか予測ができない。そこも迷うところでしたが、


今回の法案成立でイギリスは「もう、、、なにが起こるか分からないけど、離脱する!」と決めたということです。

EUのメリット・デメリット

EUのメリット

EU加盟国どうしのの戦争を避けることができる

ヨーロッパは昔から国と国の争いが絶えませんでした。宗教・土地・怨恨・・・様々な理由の戦争が絶え間なく続き、第1次・2次世界大戦ではヨーロッパが主な戦場となり、多くの地域が破壊されました。

その結果、世界でのヨーロッパの国々の力が小さくなり、アメリカやロシアといった、自分の国土内を戦争で比較的破壊されなかったような大国が大きな力を持つようになりました。


EUとして『共同体』『ヨーロッパ人』という意識をもつことで、ヨーロッパの国家間の戦争を回避することができます。

イギリス人、フランス人は別々の国の人ですが、ヨーロッパ人となると団結して、アメリカ人・ロシア人・中国人へ意識が向きそうですね。

EU共通のお金があり、関税がない!!

ユーロはEUの通貨です。加盟国ならどこでも両替なしで使えます。


お金が共通なら、人も物も移動が簡単。安全基準もEU共通なので安心して他国の商品を使えます。

「ユーロ」の画像検索結果


ユーロ紙幣にはヨーロッパのそれぞれの時代と建築様式 がデザインされています。


でも、イギリスはユーロを導入せず、ポンドを使っています。

国間で科学者の研究協力ができ、研究が進む

どこでも学べるので”EUの科学者人口は世界の5%なのに、世界の研究成果の25%がEUから出ている”という調査結果も。


研究協力や、資金集めがやりやすい!

いざというときに協力して軍事活動ができる

1国1国で防衛力を維持するのは大変ですが 加盟国28か国が協力して、いざというときに戦うことができます

加盟すると経済的に大きく発展する国もある


輸出入の時にかかる関税がなく、輸出しやすくなるので、隣国へ500%輸出が増加した国も。

500%ってすごい数字ですよね?!

デメリット

EU加盟国間の地域格差が大きい!


時給に10倍の格差があることもあるそうです。

技術力がある国は富み、そうでない国は買いたたかれ、格差が広がりますね。

移民が多く発生して「仕事を奪う」と感じている国も


EU内ではどこでも働けるので、給料がいい国への移民が多く発生しています

日本国内で考えたら、給料が安い田舎から、都会へ出るイメージでしょうか。

もともと違う国なので、「よその国から簡単に移住してきた人間に仕事を奪われた!という感覚をもつのも分かる気がします。

すべての国が共通通貨ユーロを使っていない

EUなのに違う通貨を使っている国があるため、景気対策をするのが難しいです。


日本なら、円だけなので、通貨をつくる量を増やしたり減らしたりすることで、比較的景気をコントロールすることができますが、それができません。

まとめ

ヨーロッパ諸国を「ヨーロッパ人」としてまとめようとしたEU。加盟国が増えるにつれて国同士の違いが大きすぎて、意見をまとめるのが難しくなったように感じました。


『ヨーロッパ合衆国』を作ろう

EU設立の源流となった構想を、 第二次世界大戦後、 最初に呼びかけた政治家ウィンストンチャーチル。彼の祖国イギリスから、離脱が始まるのですね。


日本の経済や、移民政策にも影響する大きな変化です。 今後、離脱に伴ってどんな影響が出てくるのか、注目しましょう。


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