ヘンリー王子とメーガン妃が英国王室を引退するというニュースが話題になっています。引退するにあたり、夫妻が殿下・妃殿下の称号だけではなく、サセックス公爵の称号も失いかけたそうです。
ヘンリー王子夫妻は「サセックスロイヤル」という公爵位をブランド 商標登録出願しているとか。この爵位を失わなくてほっとしたでしょうね。
では、 この サセックス公ヘンリー王子殿下 の称号ってなんなんでしょうか？
イギリスのサセックスロイヤルとは？貴族の称号あれこれ
サセックスロイヤルとは、イギリスの貴族の称号の一つです。
イギリスの爵位の順。どんな人がいるの？王位継承順は何番？
イギリスの爵位を上から並べて、英国王室の主要メンバーをあげてみました。 名前の前の〇で囲んだ数字は王位継承順位です
１．公爵 Duke of ~ (今回のデューク オブ サセックスなど）
日本では最後の将軍徳川 慶喜 の後に徳川を継いだ徳川家達が公爵でした。
王や女王の息子が結婚するときに与えられることが一般的
エリザベス女王の夫（写真右）は
エディンバラ公爵（メリオネス伯爵・グリニッジ男爵でもあります）
・ギリシャ・デンマーク・ノルウェー王家「グリュックスブルグ家」出身
①チャールズ皇太子は
ウェールズ公（公爵の上の大公）コーンウォール公爵・ロスシー公爵・チェスター公爵
たくさんの公爵位を一人の人がもつものなんですね。
②ウィリアム王子（チャールズ皇太子の長男） とキャサリン妃は
ケンブリッジ公爵・公爵夫人
・ キャサリン妃は弁護士（中流階級）と炭鉱夫（労働者階級）の家系だが、両親が事業（玩具などの通信販売会社）で成功し富豪となっている
・王位継承順③④⑤はこの夫妻の子供3人の王子・王女
⑥ヘンリー王子 とメーガン妃は
サセックス公爵・公爵夫人
・メーガン妃がどんな家系かはこちらの記事をどうぞ
・王位継承順⑦はこの夫妻の息子アーチ君（ダーバートン伯爵）
⓼アンドルー王子（エリザベス女王の次男）は
ヨーク公爵（インヴァネス伯爵・キリレイ男爵でもあります）
・性的人身取引で訴えられていたアメリカの大富豪ジェフリー・エプスティーン被告の指示で当時 17歳 で未成年だったのに無理やり関係を持たされたと女性から発信されて問題となった（法的には時効成立） その後、王室の公務から外されています
・王位継承順⑨⑩はこの王子と元妻の娘2人
２．侯爵 Marquess（マーキス）
昔、華族制度があった当時の日本では、公爵には家格保持のための家門永続資金があったが、侯爵に無かったそうです。公爵の格の高さは一番維持しないといけなかったんですね。
３．伯爵 Earl アール
⑪エドワード王子（エリザベス女王の三男）は
ウェセックス伯爵・ファー伯爵（将来的にはエディンバラ公爵を継ぐ予定）
・テレビ業界の経営者と結婚。ウィリアム王子のパパラッチ対策として結ばれた紳士協定を破り、自社番組でウィリアム王子の映像を独占的に流し社長を辞任。
〇紅茶のアールグレイは。チャールズグレイ伯爵（アール）の命名なんですって！！なるほど！
４．子爵 Viscount ヴァイカウント
⑫ エドワード王子（エリザベス女王の三男） の長男、ジェームス（写真左）は
セヴァーン子爵
・子爵は伯爵の副官と位置付けられているそうです
５．男爵 baron バロン
・貴族の中で一番数が多い
・一代限り
・女性の場合は バロネス
〇男爵イモは、『川田男爵』が品種改良した芋だからこの名がついたそうです
ここまでが貴族！
その下に准男爵、次に士爵（ナイト。名前の前に「サー」が付くようになります。）
貴族の特権は？
現代のイギリスでの特権は、貴族院の議員になれる可能性があることですが、無報酬だそうです
日本の爵位制度は戦後廃止されました。
「殿下」の敬称って？
王室の称号は息子を通じて受け継がれるもの だそうです。また、次男の息子（アーチー君）になると「殿下」の敬称は使われないんですね。
エリザベス女王の敬称は
Her Majesty the Queen 女王陛下
フィリップ王配 ・チャールズ皇太子・ウィリアム王子・ヘンリー王子・ヘンリー王子の子のジョージ王子やシャーロット王女の敬称は
His／Her Royal Highness（殿下）
ヘンリー王子（次男）の息子アーチー君の敬称は
Master（令息）
まとめ
イギリス王室の公務は毎年3000件以上これを王族20名程度でこなすそうです。ヘンリー王子とメーガン妃が抜けたら、こちらの公務も大変になりそうですね。
日本でも皇族が減って公務をこなすのが難しくなってきているとか。
王族から引退して、サセックスロイヤルの登録商標でビジネスを考えているヘンリー王子とメーガン妃。でも、このサセックスロイヤルって、王族だからこその称号じゃないんでしょうか？？
ヘンリー王子がメーガン妃と離婚して帰ってきた時のために称号を残しておいてあげようというエリザベス女王のおばあちゃん心なのでは？という声もありますが・・・
イギリス王室は日本の皇室と比べやすく親しみやすいので、今後のイギリス王室の動きから目が離せませんね。
