前回、難病患者の演技が真に迫り、視聴者号泣だった『病室で念仏を唱えないでください』
今回は、”死期を悟ったとき、親子はそれぞれどう行動するか”に焦点があたった回だと思いました。松本(伊藤英明)の『親』を思う子の気持ちが乗った演技にグッときました。
また、濱田(ムロツヨシ)の真の目的と、そこへの情熱が伝わった、『ムロツヨシ熱演回』でした!
病室で念仏を唱えないでください7話、伊藤英明が「生きてほしい」と号泣
前回の、第6話では、
辛くても、痛くても患者は周囲に嘘をついてしまう
という真実を伝えたドラマ、『病室で念仏を唱えないでください』
人に弱みを見せるのが苦手な人が、”病気になったから”といって、急に 「痛いです」「辛いです」なんて、言えるようになるわけじゃない!
見落としがちなところですよね・・・。死期が近づいたからって、急にココロが通い合うわけじゃない。
肺がん治療を拒否している宮寺憲次 (泉谷しげる)。
松本(伊藤英明)はどう動くのか、気になるところで前回が終わってました。
死んでしまった親友の父である 宮寺憲次(泉谷しげる) を自分の父のように慕う松本(伊藤英明)は、本音で話せる場を作ろうと、キャンプに誘うが、ココロがかよいあう感覚を得ることはできませんでした。
その後、松本(伊藤英明)は 宮寺憲次 (泉谷しげる) のブログを読みました。そこには
私は醜態を見せることなく、正しく死んでいきたい
というコメントが!
自分の立場、相手の見せている意思、すべてを越えて、松本(伊藤英明)は
生きてほしい !!
と号泣し、自分の願いを伝える!!
相手の事情、意向を越えて本音をぶつける。これって告白に近いな・・・
拒絶されるかもしれない。相手を傷つけるかもしれない。
でも、「本音をぶつけた」という事実はお互いに、残る。
その訴えを聞いて、 宮寺憲次 (泉谷しげる) は、治療をすることに決める。
人を本当に動かすことができるのは、人の本音ですね・・・。
ムロ激怒!!実はいいヤツだった?!病室で念仏を唱えないでください7話で判明。
まー、とにかく感じ悪い言動連発の濱田(ムロツヨシ)ここまで視聴者に”いやーな気持ち”をねっとり感じさせる演技力に脱帽です
あーーー、この感じ、
ヤダね~
って毎回思わされる。共感するってことは、こういう感じの人にちょっとずつみんな会ったことあるからでしょうね(笑)
そんな濱田(ムロツヨシ)が、水面下で企てていたことは「 小児ハートセンター 」を作ることだった!
ムロは実は良い奴?
そんな施設を作るには、莫大な資金集めが必要。
だから、濱田は「救急救命は金にならない」「1件いくらになるか」をいつも嫌味なほど口にしていたのでした!
ムロさんも子供の頃心臓手術してたのか
前回6話で傷跡でてましたよねー。あれが伏線でしたね!
子供のころ自分が心臓外科手術で命を助けられたことがきっかけで、自分も心臓外科の道へ進み、 小児ハートセンター を立ち上げるためにすべてをかけて来たのでしょう。
なんか、不器用だな~
いや、
「 小児ハートセンター 作りたいんです!!」じゃ、医療界では潰されてしまうんだろうか・・・
ここでペースメーカーを入れるのにかかる費用についての話が出てきます。そういえば、電車の優先座席付近の注意などで「ペースメーカー」という言葉を目にすることが増えましたが、実際どのくらいの人が装着していて、いくらくらいかかるのか全然知りませんでした。
日本では年間に59,209人*もの患者さんが この ペースメーカ 植込み手術を受けておられます
2011年 日本不整脈デバイス工業会発表
年間6万人というと、かなりの人数ですね!
一般に150万円でその3割負担だと45万円くらいでしょうか。
心臓財団HPより
高額医療の対象となると、負担はそれぞれ異なると思いますが、埋め込み手術だけでなく、その後の経過観察などのケアも必要ですよね
ペースメーカーそんなにたかいのか!!
高齢化に逆らって入れたいって希望している人たくさんいるし、(もちろん、心機能低下あって)簡単にできるよ、って病院も承諾するし…
世の中どうなっているのよ
今回の『病室で念仏を唱えないでください』も、医療の現実をみせてくれました・・・
最期までかっこつけたい男と、現実を生きる女を浮き彫りにする 病室で念仏を唱えないでください7話
今回のゲストは戸田菜穂。松本とのいい感じの雰囲気にちょっと今後の流れを期待しましたが・・・やっぱりゲストでした。残念!そんな彼女の願いは
最後は娘に憎まれて死にたい
どうしてこんな気持ちになったのでしょう。母の死を悲しみ、引きずっていくよりは、母を憎む気持ちをエネルギーにして生きていってほしかったのでしょうか。
情けない姿見せたくないおじさんと、この女の人は真逆だね。
この病室で念仏を唱えないでください第7話をみていると、女性のたくましさを感じました。最後までかっこいい、いい人でいたい男。自分が悪者になっても娘に強く現実を生きてほしい母。男は自分自身のことを、女は他者(娘)のことを、最期に強く想う内容になっていました。
罵られて亡くなるなんて…
なかなか壮絶な亡くなり方ではある・・・
本人は嬉しそうだったよ
本音でぶつかって欲しかったのか
会いに来てくれたことを喜んだのか
感情を吐き出させて娘を楽にしてあげたかったのか
娘を苦しませないために憎まれたまま逝きたかったのか
どの感情からなのかはわからなかったけど
憎まれても、そのことが『娘が母を乗り越えて強く生きていく糧になればいい』そんな願いがあったとしたら、そんな現実があるとしたら、その結果はどうなったのか。
母を看取った女性のその後の心境の変化を、聞いてみたいと思いました。
「親が死んでいく」という現実ってどんなだろう。そう思ったときにこんな本もまた見方を広げてくれるかも知れません。


病室で念仏を唱えないでください。 いいドラマなのに?!視聴率の低迷に心配の声も

『病室で念仏を唱えないでください』の視聴率は第1話11.3%スタート。第2話、唐田えりかが出演自粛し10.3% 第三話”8.2% 第4話は少し下がって8.1% 第5.6話は7%第に落ちました。
東出昌大が出てるケイジとケンジの方が視聴率いい!!なんか悔しい・・・(←念仏を唱えないでくださいびいき)
内容的には、放送回が進むごとに深く泣ける内容になっている気がしますが、視聴率が伸び悩みなことに、『念仏を唱えないでください』視聴者からは心配の声が上がっています
放送を見ながら「これ、内容いいのに!なんで人気ないのかな?」と考えちゃうドラマって・・・オモシロイですね。
良い作品なのに視聴熱弱いのかなあ…残念だあ。
1話わちゃわちゃしてたのと最初の方キワモノゲストだった?から脱落した人多いのかなあ!?
回を増すごとにゲストもちゃんとした役者さん出だしてジンと来る良い作品なのにね…
そうそう!最初にエピソードを詰め込みすぎて、わちゃわちゃしてました!その上、唐田えりかさんの不倫騒動で、現実世界もわちゃわちゃ・・・
その上医療ものドラマが乱立する今期。さらに競争が激しいですよね。
ううう~ん
なんだかもったいないっ!
ネットの声をみると、こんな考えが浮かんできました。
ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』は、エンターテイメント性よりも、”人間の生死について、人生について考えませんか?”というメッセージ性を重視している
金曜日の10時に、しみじみ人生について考えるような視聴者(少数派)が好んで見ているということではないでしょうか?
今期のドラマで1番好き。
ドロドロやら見てて疲れる要素がないからかな。
ムロはいい感じにムカつくけど(笑)
うん、私も。
まったりと見られる。
なんといっても松本先生の笑顔のシーンが多くて素直で単純なのが可愛いし。
また、人が亡くなるという事もきちんと描写してるし登場人物がみんないいんだろうな。
何で人気ないんだろ。結構考えさせられる内容で良いんだけどなぁ
内容的に面白いは不謹慎かと思うから言葉として正しくないけど、毎週楽しみに見てる
ドラマで見たことを忘れても、ココロの中に何か残るものがあるドラマ『病室で念仏を唱えないでください』
今後も追っていきましょう!